不倫の被害者から呼び出された場合の対応

悩んでいる女性

呼び出されたらどうしたらいいの?

目次

  1. 1.突然の呼び出し
    1. 1-1.拒否するという選択肢
  2. 2.呼び出しに応じる場合の注意点
    1. 2-1.その1 謝罪
    1. 2-2.その2 不倫関係の解消
    1. 2-3.その3 事実確認
    1. 2-4.その4 不倫相手の人となりの確認
    1. 2-5.その5 怒りをぶちまける
    1. 2-6.その6 慰謝料
    1. 2-7.その7 示談書への署名捺印
    1. 2-8.その8 念書を書く
  3. 3.請求者の本音は何?

突然の呼び出し

謝罪

不倫・浮気が被害者(不倫・浮気相手の配偶者)に発覚した際、一般的には慰謝料請求の内容証明郵便等の書面が送られてきます。

しかし、必ずしも書面が送られてくるわけではなく、「一度会って話がしたい」と突然呼び出されることもあります。

拒否するという選択肢

疑問

では、このような場合はどのように対応すれば良いのでしょうか?

ひとつの方法として、拒否することが考えられます。

六法全書

不倫をしたからと言いましても、その被害者と直接会って話をする義務というものはないのですから、被害者からの「一度会って話がしたい」という要求に対して、「申し訳ありませんがお会いできません」と回答することに法律上の問題はありません。

もっとも、基本的には、どのように不倫問題の解決に向かうかについては、可能な限り被害者側の意向を尊重したほうが、早期円満に解決できること可能性が高まることは言うまでもありません。

よって、どうしても不倫の被害者と会いたくない事情がある場合は別にして、一度はその要求に応えたほうが良いです。

ポイント

ここがポイント!


呼び出しに応じる義務はないが、呼び出しを拒否すれば円満解決できる可能性が下がる。

呼び出しに応じる場合の注意点

そこで、不倫の被害者の呼び出しに応じるとします。

疑問

では、不倫の被害者からの呼び出しに応じる場合には、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?

この問題を考えるにあたっては、不倫の被害者が直接会うにあたって、何を求めているかを予想し、それに照らした対応を考える必要があります。

その1 謝罪

おそらく、これが不倫相手と直接会う最大の目的であることが多いと思われます。

対応

謝罪

不倫をしてしまった以上、慰謝料額などの話はとりあえず置いておき、真摯に謝罪はすべきだと思います。
それが人間としても当たり前ですからね。

なお、謝罪をすれば不利になってしまうのではないかと危惧されるかもしれません。
たしかに、相手方が全く証拠もない場合に不倫の事実を認めて謝罪をすれば、不利になる可能性はあります。
しかし、相手方が不倫の事実を証明できる場合、謝罪をしていないことは逆に不利になるのです。
詳しくはこちらの謝罪と慰謝料額の関係で説明しています。

ポイント

ここがポイント!


謝罪は絶対にすべき!

その2 不倫関係の解消

不倫が発覚したことによって、あるいは発覚前に、既に不倫関係を解消している場合は別として、現在も不倫関係が続いている場合には、不倫関係の解消を求めてくることが多いです。

対応

相手方夫婦が離婚する場合は別ですが、相手方夫婦が今後も婚姻を継続するのであれば、不倫関係の解消には応じざるを得ません。

なぜなら、そもそもこの要求に応じなければ解決は確実に望めませんし、不倫関係を継続すれば更なる慰謝料が発生してしまうからです。

その3 事実確認

これも、不倫の被害者が不倫相手と直接会いたい理由のひとつであることが多いです。

というのも、不倫の被害者は不倫があったという事実を認識した後、自身の配偶者に「いつからの不倫関係であるのか?」や「どのような関係であったのか?」などを問い詰めることが多いのですが、その配偶者が必ずしも真実を全て話すとは限りません。

また、不倫の被害者は疑心暗鬼になっていることから、何が事実で何が嘘であるのか非常にもやもやした気持ちになっています。

そこで、配偶者と不倫相手の話に食い違いがないかを確認するために、不倫相手と直接会って話がしたいと考えるわけです。

対応

これに対する対応は非常に悩ましいところです。

例えば、不倫の被害者がその配偶者から聞いた不倫期間よりも実際は長い場合、それは慰謝料額にも影響してしまいます。

もちろん、自分のしたことは全て正直に話したうえで、相応の責任を負うという覚悟ならば(それが人として正しいとは思いますけどね。)、事実を全て話しても良いでしょう。

一方、あえて自分の不利になる事実を話すことはないと考えるのであれば、事前に被害者の配偶者にどのような話をしたのかを確認しておき、それに併せた話をすれば良いでしょう。

その4 不倫相手の人となりの確認

「夫(妻)の不倫相手がどういう人間であるか知りたい」という不倫の被害者は多いです。

個人的には良くわからない理由なのですけどね……

対応

普段通りしておくしかないと思います。

今さら人格などを変えることはできませんからね。

その5 怒りをぶちまける

怒る女性

自分がどれだけ辛い思いをしたかなどについて「何も言わずに終わることはできない!」「せめて一言ぐらいは文句を言ってやらなければ気が済まない」と思うこともあります。
そこでそのような目的を達成するために、不倫相手と直接会って話がしたいという人もいます。

対応

延々と罵詈雑言を浴びせられるとか、暴行を受けるなどがない限り、多少の文句は甘んじて聞いておくしかないでしょう。

その6 慰謝料

前述のように、一般的には慰謝料請求の内容証明郵便等の書面が送られてくるのですが、それには書面作成の時間や、それを専門家に依頼すれば費用もかかります。

そこで、時間と費用の短縮という見地から、直接会って慰謝料を請求しようと考える人もいます。

対応

基本的には即答しないことです。

例えば、「○万円払ってください」という要求に対しては、「即答できかねるので、後日回答します」という具合に返事を保留しておいたほうが良いです。

また、「いくらなら払えるか」という質問に対しても同様の対応がベターでしょう。

もっとも、事前に○万円までの請求であれば応じようと決めていて、その範囲内におさまっている請求であれば、その請求に応じる旨を回答しても良いです。

したがって、不倫の被害者から呼び出しを受けたのであれば、慰謝料の話が出てくることを覚悟して、事前に○万円までの請求であれば応じようと決めておくと良いでしょう。

ポイント

ここがポイント!


慰謝料の話が出てきたら、基本的には即答しないほうが無難。

その7 示談書への署名捺印

示談書

不倫問題の解決時には、一般的に示談書(合意書・和解契約書)を作成しますが、不倫相手と直接会った際に、慰謝料の請求と同時に示談書への署名捺印を求められることがあります。

これも、時間と費用の短縮という見地からですね。

対応

印鑑

提示された示談書が適切なものであるかが分からないのであれば、これも基本的には即答(その場での署名捺印)しないほうが良いです。

しかし、提示された示談書が適切なものであるならば、その場で署名捺印したほうが双方にとってメリットです。

そこで、その事案に応じて提示してくるであろう示談書を事前に専門家に依頼して作成してもらっておき、それと内容に過不足がないかを確認し、過不足があるならばそこを指摘して修正してもらったうえであれば、その場で署名捺印しても良いでしょう。

その8 念書を書く

不倫があったとしても、婚姻を継続するという選択をする夫婦も多いです。

そして、そのような選択をした不倫の被害者にとって、もっとも危惧することは、夫(妻)と不倫相手が再度不貞関係に陥ることです。

そこで、それを事前に防止するために、「夫(妻)と今後一切関わらない」というような内容の念書を書くように求められることがあります。

対応

「その2 不倫関係の解消」で記載しましたように、相手方夫婦が今後も婚姻を継続するのであれば、不倫関係の解消には応じざるを得ませんから、「夫(妻)と今後一切関わらない」というような内容の念書であれば、書いても構わないとも思います。

しかし、問題の解決結果によっては、求償権の行使を検討せざるを得ないこともあるでしょう。例えば、その事例における妥当な慰謝料額が100万円であった場合、100万円全額払う形で解決したのであれば、求償権の行使を検討せざるを得ません。

また、不倫関係を継続する意思がなくとも、同じ勤務先内での不倫などの場合、「今後一切関わらない」というのは現実問題として不可能でしょう

そこで、「求償権行使の場合は除く」とか「仕事の場合は除く」などの文言を加えたうえで念書にすべきですし、書くのであれば慎重に書く必要があります。

ポイント

ここがポイント!


示談書への署名捺印や念書の記載は慎重に!

請求者の本音は何?

突然呼び出された場合であっても、書面で請求された場合であっても、請求者が何を望んでいるかを知っていれば、適切な対応が可能です。
それでは、多くの慰謝料請求者は何を望んでいるのでしょうか?
それについては→次のページ(不倫慰謝料請求者の本音)で説明しています。

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