不倫はお金がかかる

喧嘩

悲しみ

夫が家計費を使って不倫していました……

行政書士

基本的に不倫・浮気をするにはお金がかかりますからね。

というのも、法律上の不貞行為とは肉体関係があることを指します。
そして、通常肉体関係は密室で結ばれるのですから、まずはその密室を用意しなければいけません。

不倫相手が一人暮らしでもしていない限り、一般的にこの密室にはラブホテルが使われます。
普通は妻(夫)と住んでいる自宅に不倫相手を招き入れることはしないでしょうからね。
しかし、ラブホテルを使うには少なくとも数千円は必要となります。

慰謝料

また、不倫相手と会ってすぐにラブホテルに向かうこともあるでしょうが、その前に食事やお酒の席を設けることもあり、それらにもお金がかかります。

更に、不倫相手とのデートや旅行、不倫相手へのプレゼントなどにもお金が必要です。
このように不倫はどんどんお金を浪費していくわけです。

不倫中に多額の金銭を使っていれば怒り増大

行政書士

一般的に、配偶者が不倫をしていたという事実を知った場合、それだけでも多大なショックを受けますね。

悲しみ

それはもう……

行政書士

そして、それに加えて不倫相手にホテル代、飲食費、プレゼント代などでかなりの金銭を使っていたことが分かればどうでしょう?

怒る

怒りは更に増大します!

特に、不倫の被害者が専業主婦やパート等で働いていて「1円でも安く」とスーパーをはしごするなどして毎日節約して生活しているのに対し、夫が不倫をするために多額の金銭を使っていれば、それを到底許すことなどできるはずがありません。

不倫中に使った費用の請求はできるか?

行政書士

そこで、配偶者の不倫相手に慰謝料請求するとともに、配偶者が不倫中に使った費用も請求したいという方が多いです。

費用を出したのは配偶者

質問

もちろん請求できますよね?

まず、そもそもの話として、その費用が家計費から出ていたとしても、不倫中におけるホテル代等の費用を出したのは不倫をした配偶者であって、不倫の被害者ではありません。

行政書士

そのため、不倫の被害者は慰謝料を請求できても、不倫中に使った費用を払えとは言い難いものがあります。
常識的に考えても、自分が出してもいない費用を払えというのはおかしいですよね。

また、仮に不倫の被害者の財布や口座から配偶者がお金を勝手に引き出して不倫相手に使っていたとしても、その請求先は不倫相手ではなく配偶者であると言えます。

したがって、不倫相手には、ホテル代・デート代・プレゼント代等の費用を請求できないのです。

配偶者からの請求の可否

なるほど

そうすると、不倫中に費やした金銭は配偶者から請求させれば良いのですね!

行政書士

それがそうでもないのですよ。。。

驚き

えっ!?

例えば、夫が未婚女性と不倫をして、その事例における一般的な慰謝料額は100万円、夫が不倫中に使った額は50万円だとします。
妻からその不倫相手である女性に対する100万円の慰謝料請求は何の問題もありません。

質問

不倫中に使った費用の50万円は夫から請求すれば良いのではないですか?

この請求が可能かどうかについては、それらの費用はどのような法的性質を持つかを考える必要があります。

行政書士

まず、飲食費、ホテル代、プレゼント代等は、夫から不倫相手への贈与にあたります。

そして、贈与は、履行の終わった部分は取り消しをできないとされております。
簡単に言えば「あげたものは返してもらえないよ」という意味です。

行政書士

したがって、不倫相手に対して不倫のために使った費用を請求できないのです。

請求できないものを請求して不倫相手に減額の根拠を与えない

上記の事例(一般的な慰謝料額は100万円、夫が不倫中に使った額は50万円)において、妻から不倫相手へ慰謝料は請求できますが、不倫に使った50万円は請求できません。
出したのは夫ですからね。

また、書面によらない贈与となるので夫から不倫相手への請求も不可能です。

行政書士

では、このような場合に「慰謝料として金100万円、夫が不倫中に使った費用として金50万円を請求する」などという書面を送ってしまえばどうなるでしょうか?

悲しみ

「ご主人が不倫中に使った費用の50万円は支払う必要がないですよね」という回答があるかと……


行政書士

その通りですね。
つまり、わざわざ減額の根拠を与えてしまうということになります。

費用を請求したいのであれば慰謝料で調整する

怒る

でも、そんなの納得できないです!
私はスーパーをはしごして節約しているのです!

質問

何とか不倫相手に不倫中の費用を請求できないでしょうか?

「不倫中に使った費用」という名目で請求できないことはこれまでご説明してきた通りです。
となると、その費用を請求するのであれば方法はひとつです。

行政書士

具体的には、慰謝料で調整するしかありません。

上記の例で言いますと、慰謝料として金150万円を請求するのです。

もちろん、その額が一般的な事例と比較して高額であれば不倫相手も支払いに応じない可能性もあります。

行政書士

しかし、少なくとも不倫中に使った費用として請求するよりは回収の可能性が高いです。

別れさせる方法は?

不倫相手に使った費用は、慰謝料に上乗せして請求すれば良いのですが、そのような費用よりも、とにかく二人の関係を解消させたいと考える人も多いです。
それでは、不倫関係を解消させるには、どのような方法があるのでしょうか?
それについては→次のページ(不倫相手と配偶者を別れさせる方法)で説明しています。

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